捻挫の治療のはなし(3)
また翌週の月曜日です。
受付事務のおねえさんと雪の日の帰り道の話を5分して、診療も5分で終わりました。
【雪の日の帰り道の話】
受付事務のおねえさんは、私と同じ通勤路をさらに下り方面に帰る人で、乗り入れダイヤの都合上、私の地元駅で乗り換えをする。
「今日はまっすぐ帰ってくださいねー絶対」
「18時に閉めたら速攻帰るよー」
ではお先に、と私が医者を出たのが15時すぎくらい。
その時点で帰宅ラッシュ並みに混雑していた。
で、帰ってから夕飯の買い物など出ていられないんで、駅前の商業ビルの地下に寄ったら、あらゆるテナントが「本日18時閉店にするので全品半額」をやっていた。
パラダイス?
パラダイスなの?
ということで定価だと買わないお惣菜からなにからザクザク買って帰ったんですよ、パラダイス。と報告したら、おねえさんはおねえさんで、駅の大混雑に辟易して迂回ルートをとったところ、回れども回れども入構規制で、結局いつもの倍以上かかって家にたどり着いた。
「あのデパ地下よく寄り道してるよ私。これから悪天候の日は半額総菜買って帰る」
ぜひそうしてください。
地元密着 耳より情報でした。
【3週目のミッション】リハビリ。
手荒な先生が患部を押しても、ほぼ痛みを感じなくなっていた。
次の1週間は、以下のストレッチを毎日気が向いたときに1セットずつ行う。
- 足首を伸ばし、内側に伸ばせるだけ伸ばして30秒。
- 同じく外側に伸ばせるだけ伸ばして30秒。
- 内回りに足首を回して30秒。
- 外回りに足首を回して30秒。
さらにサポーターを買ってきて、無理に走ったりしない程度になるべく動かす。
炎症と痛みがなくなってからも動かさずにいるとそのままで固まってしまうので、柔軟性を上げていくように意識するとのこと。
包帯はもう全面的に外していい。
交替浴は引き続きやる。
以上は運動とかしない一般会社員向けのリハビリメニューで、アスリート向けはまた別にいろいろと細かい指示があるそうです。
「運動するわけじゃないよね」
「ジョギングくらいしかしませんし、ジョギングしなくても困らないので」
ジョギングはまだしないほうがいいけど、全く違和感がなくなったら再開してよい。
これで次の週に悪くなっていなかったら、通院は終了。
たしか「このメーカー推奨。どこでも売ってるから。ハンズとか」と言われたのですが、ハンズとかですぐに見つけることができなくて、結局買わなかった。
捻挫の治療のはなし(2)
3日間(実際は中抜けで2日)アイシングに通ったあとは、
初老の先生「どう?押さえるとまだ痛いでしょ」と多少手荒です。
1週目はまだ良くなった実感なし。
先生から次の指令があり、
初診が月曜だったので、アイシングは水曜までで、その後すべて月曜毎の通院です。
【雪と捻挫とトレッキングシューズ】
たしかこの日だったと思うんですが、大雪が降りました。
足下悪い×捻挫中で絶対に転んではいけないんで、仕事用のパンプスは手持ちで、登山用のトレッキングブーツ履いていました。
アウトドアなんかは全くしないので、ジョギング用のほかはたいしてスニーカーも持ってなかったんですが、今の会社に来たばかりのとき
「本社のほうは雪も降るし、研修で山登るし、悪いこと言わないから自前で1足買っておくといいですよ」
と言ってくれた人がいて、それ鵜呑みにして1足買っていたもの。
山でももちろん履いたんですが、この怪我と雪ですごく重宝した。
会社14時で上がっていいよ指令が出たので、14時半くらいに医者に向かった時はもう5cmくらい積もっていて、療法士さんたちは外で雪かきをしてた。
「今日雪だっていうからこれ履いて来たんですよー。超安全」
と皆に自慢してたら、帰り際に初老の先生
「せっかく捻挫治りかけてるんだから、転ぶときは腕から転ぶようにね。折れたらウチ来れば良いから。お待ちしておりまーす」
ノリが軽い。
【2週目】毎日の交替浴(温冷浴)
今週のミッションは交替浴。
入浴のときに患部の温浴→冷浴を5セット以上、毎日やります。
ここから入浴時は包帯を外してOK。
●温浴は普通に全身をいつも通り湯船に浸かり3分
↓
●バケツに冷水を張って足だけ浸かって1分
この繰り返しを5セットで、血管の拡張と収縮を促して治りをよくする。
私は冬場もあまり湯船を使わないほうなんですが、入るなら42℃
のぼせそうなときは温浴は足だけ4分にしても良い。
注意点は、温冷の繰り返しで最後は温浴で締める。
最後冷やして終わると痛みが残るので温めて終わること。
前回同様、以上の手順を記した文書をもらいました。
【買い置きのバブ】
さて、
風呂掃除は私の係じゃないから入ったら入りっぱなしだし、
もはやいつ買ったのかわからないバブ。
洗剤にせよなんにせよ、消耗品は2つ買わないと気が済まないせいで、
「ねえこれ入れても入れなくても変わんないと思うけど、
「サプリメントと一緒」と家の人。
さもありなん。
1週間交替浴を続ける間、包帯は同様に巻き続けます。
先生いわく、来週からは少し動かすからね、とのこと。
たぶん1年くらい家にあったバブ、3個×4種類×2箱。
毎日8種類から選べるのがまことにささやかな楽しみ。
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登山に雪道に足首の怪我に大活躍のトレッキングシューズ。
これを履いて車を運転するとアクセルブレーキの踏みがちょっとわからないくらい吸収性が高くて、はじめての富士登山でも全く足を痛めなかったすぐれものです。
捻挫の治療のはなし(1)
捻挫の治療で3週間、整形外科に通っていました。
捻挫は小学校1年生以来、およそ30年ぶり2回目。神社にあった10cmほどの段差を踏み外して転んだはずみに、左足首に全体重かけて内側にひねりました。
【自覚症状】
歩けないほど痛くはないけど、なんか"放っておいてはいけない感じ"がする。
【やってはいけないこと】自己流のテーピング
会社から3分のところに整形外科があったので、外出で行ってみました。
かくかくしかじかです、と初老の先生に患部を見せたら
「あーダメダメッ。これ一番やっちゃいけないやつ」
「えーなんで」
よくわかんないなりに「捻挫 テーピング」で検索して、足首ぐるぐる巻きにして固定すればいいつもりだったのだが、先生が言うには「これは捻挫を防ぐテーピングの一種だけど、捻挫治すのには絶対やっちゃいけないやつ」。
よかれと思ったテーピングはこちらです。
【正しいテーピング】炎症の逃げ道をつくる「オープンバスケットウィーブ」
一応レントゲンを撮ってもらった後、この動画と同じ巻き方というか、貼り方でやりなおしてもらいました。
違いはというと、足首の前側に一切テープを回さずオープンにしておく。
これで炎症やむくみの逃げ場をつくらないと、腫れがひいていかないんですと。
療法士さんの手元をよく見ていましたが、ちょっと自分ではできない感じでした。
【結局一番大事なこと】原始的に冷やす
テーピングの上から綿包帯、さらに包帯を巻かれて「アイシングしていきます」と療法士さんがおもむろに持ち出したのは
バケツに氷水
まじ?
うそだあ?
今、真冬ですし、21世紀ですけど?
「そのまま脚入れちゃってください。30分冷やしていきます」
原始的…。
雑誌とか読みます?と言って、週刊誌持ってきてくれました。
美容院で髪染めるときみたい。
なお、嘘みたいだけどバケツ出てきたんだよ!の話をあとで同僚にしたら、怪我経験者いわく「結局その原始的なアイシングが一番効くんですよ…」と。
【治療初期の注意】3日間毎日30分氷水に漬ける/包帯は朝晩巻きなおす/かゆみがでたら即テーピング中止/なるべく歩かない
30分後。
「これを3日間毎日やります。明日と明後日も来られますか」
「明日は仕事で終日外に出てるんで、来られないんですが」
「では明後日は来ていただいて。明日は家でやってください。バケツあります?」
「ありますねえバケツ…」
足を冷やすために使うとは思わなかったけど、捨てていなくてよかったバケツ…。
それで冷水たっぷり吸った綿包帯は外して、包帯の巻き方を教わりながら巻きなおし。
私が教わった巻き方に一番近いと思う動画がこれです。
日中は圧迫を感じない程度に固定で、コツは引っ張らず転がすように巻く。お風呂に入る時もビニール袋かなんかで保護して外さない。寝ている間にむくむので、夜はふわっとゆるゆるに巻き、朝また日中用に巻きなおして、通院時もそのまま来てくださいと。
さらに「少しでも痒いと思ったら、テーピングは全部はがしちゃってください」「無理かもしれないけどなるべく歩かないように、エレベーターとエスカレーター積極的に使って」と言い含められ、湿布と消炎鎮痛剤を処方されて、初回の診療はおしまい。
なお、湿布はアイシング中は使わない。3日間の冷水修行が終わってから使い始める。
消炎鎮痛剤は初日から1週間ぶん飲み切る。
ちなみに、以上の注意事項を全部記した文書「捻挫の治療法」ももらいました。
【捻挫をなめるな】
私はそもそもむくんでるとか、多少痛いとか痒いとかにかなり鈍感なほうなので、先生が患部を触って「まあ少し腫れてるねえ、ちょっと青黒くなってるし」と言われても「そうですかあ?太ってるんじゃないですか」みたいな感じだったのですが、素人判断などはあてになんないので、「別に歩けるから平気」と言って放置してから来る患者さんが、やはり結構多いそうです。
捻挫は放っておくほど治りが悪いから、ホントすぐ来てほしいとボヤいていました。
【思ったより容易にかぶれる】
翌日は医者に行けなかったんですが、夜に包帯を外すとき、多少痒いかなーとテーピングをはがしたら、すでにガッツリかぶれていました。
3日目、またバケツに足浸しに医者へ行き、療法士さんが包帯を外してくれたら、かぶれたところから血がにじんできて、私より療法士さんがひどく慌ててしまった。
少しでも痒かったらすぐはがしてって言ったのに…の空気がいたたまれなかったです。
包帯は最初に医者で巻いてもらったものをずっと使っていました。
粘着とかネットとかじゃない3mくらいのごくシンプルな包帯。
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「包帯の巻き終わりはセロテープでもなんでも、とにかくテープで留めてください」
ということで、結果主に包帯留めに使っていたテーピングのテープ。
この後も、一番活躍したのはバケツでした。